プチラの人気アイテム、「缶バッジ」。これ、どうやって作っているかご存知ですか?
実は、スタッフ総出でブリキを切り、ペンチでねじまげたりかなづちで叩いたりと形を作っては安全ピンをつけ、お客さまの喜ぶ顔だけを心の支えに、血マメに耐えながら仕上げている――わけはなく、「バッジマシン」という業務用機を使って作っています。
| 「マシン」と言っても電気などは一切不用。人の手の力でいくつかの缶パーツをプレスして作っていく機械です。 |
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| これが「バッジマシン」です。一見、万力みたいですね。 |
そういう意味では、機械であっても手づくりですし、血マメこそできないものの、ひとつひとつ、心をこめて丁寧に作っていることに変わりはありません。
この「バッジマシン」がプチラの元に来るまでには、長い経緯がありました。そして、この「バッジマシン」があったからこそ、当店「プチラネット」ができたのだと言っても過言ではないのです。
あれは2000年の秋のこと。ビッグサイトで開かれていたPC
EXPOの会場でした。
プチラのスタッフ、K嬢は、EPSONのブースを歩いていました。民生機で初めてCD-Rにも印刷できるようになったと宣伝しているプリンタを、直接見ることが目的です。
さすがに大手のブースだけあって、階段をつくって二階建てになっているブースは人でいっぱいでした。そのいちコーナーに――あったのです。「バッジマシン」が。
コンパニオンさんが、デジカメで来訪者の写真を撮って新製品のプリンタで印刷し、その場で缶バッジにして配るというサービスをやっていたのでした。
そのときのK嬢は、おそらく、ララァと初めて会ったときのアムロのごとく、なにか運命的なものを感じていたにちがいありません。
コンパニオンさんに詰め寄ると――
| K嬢 |
「こ、これ、エプソンで買えるんですか?」 |
| コンパニオンさん |
「えっ、えっ、あの……(買えません)」 |
| K嬢 |
「こ、これ、おいくらですか?」 |
| コンパニオンさん |
「えっ、えっ、あの……(エプソンの製品ではないですしねぇ……)」 |
| K嬢 |
「こ、これ、どこで買えるんですか?」 |
| コンパニオンさん |
「えっ、えっ、あの……(ここで聞いてもわからないのだけは確かです)」 |
K嬢の矢継ぎばやの質問に、コンパニオンさんも、隣にいたエプソンの人も目を白黒させています。なにしろ、エプソンの商品とは全然関係ないものですし、広告代理店がレンタルして持ち込んだであろう販促アイテムについて問い詰められても、答えようがありません。
そう、K嬢は、ちょっとだけ天然です。
デジカメ撮影サービスは終わってしまったところだったのですが、ぜひとも一個、実際に作ってみてほしいと懇願するK嬢に、コンパニオンさんは、前に印刷してあった知らないオジサンの顔でバッジを作ってくれました。
どこの誰ともしらないオジサンの顔バッジをもらってニコニコするK嬢。こんなに嬉しくないバッジもないと思うのですが……。
結局、その場では、この「バッジをつくれる機械」の素性はもちろん、正しい名前さえもわからず、マシンに貼ってあった銘からメーカー名「DAIKI」だけを覚えて帰ることになりました。
さっそくその晩、スタッフ間でチャットしながら、この「DAIKI」を検索したのですが、引っかかってくるのはDIYのお店で、しかもなにか違う……バッジマシンを扱っているような雰囲気はありません。
明日、PC EXPOに行くという他のスタッフに、「あのマシンのメーカーを確認してきてっ」と、PCには全然関係ないお願いをして、K嬢は眠りについたのでした。
はてさて、メーカー名は間違っていませんでした。「DAIKI」――「ダイキ」です。
検索で出てこなかったのは――簡単な話でした。当時、そのメーカーのウェブページがなかったのです。今はもちろんありますよ。プチラがいつもお世話になっている「株式会社ダイキ」のページはこちらです。
結局、このときは、この「バッジを作れる機械」のことはそれ以上わからず、K嬢の想いは空回りに終わってしまいました。
が、K嬢はあきらめていなかったのです。たまに思い出してはネットで検索したりしていました。海外にもバッジマシンを出しているメーカーがあることを知りました。
K嬢、個人輸入も視野に入れるほど、「バッジをつくれる機械」がほしかったのですね。
そして、ダイキがウェブをつくって、ついにK嬢がそれを見る日がきたのです。これだ、この機械だ、あのときエプソンのブースで見たマシン! 喜び勇んで資料請求をするK嬢。
しかし――彼女の前に、思ってもいない障壁が!?
(次回に続きます)
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