スタッフコラム

バッジvsバッチ[2002/09/25(Wed)]

 前回に引き続き、缶バッジのお話です。

「バッジ」がもともと、英語の"badge"をカタカナにしたものであるということには、どなたにも異論はないと思います。

 でも、このカタカナ表記、実は三種類あるということに、お気づきの方はいらっしゃいましたか?

 ひとつは、このコラムで書いているように「バッジ」。

 もうひとつは、「バッヂ」。

 三つ目は「ヂ」から濁点を取った「バッチ」。

 ひとりの人間が、この三つのうちのどれを使うかは、わりと無意識に決められ、それぞれ、迷いはないように思います。

 プチラスタッフの中でも、店長のわたしはウェブを「バッジ」で統一していますが、Y嬢はイベントポップに「バッヂ」と書いていたりして、特に表記が決められているわけではありません。

 あなたが書くとしたら、「バッジ」「バッヂ」「バッチ」、どれにしますか?

 どの表記を使うかで性格診断ができたら面白いかもしれませんね。

 わたしのイメージだと、こんな感じです。

「バッジ」派:気配り好きの幹事タイプ。
「バッヂ」派:ぐいぐい人を引っ張っていく実践タイプ。
「バッチ」派:子ども心を忘れない、一緒にいると楽しいタイプ。

 どうでしょう。違うかな?

 みなさまのイメージを「メール・ご連絡」でお聞かせ願えれば幸いです。
 言葉というものは生き物ですから、どれが正解、というのはないのだと思います。

 ためしにgoogleで、この三つの表記を検索してみました。「バッチ処理」などの"badge"に関係ない言葉を引かないように、頭に「缶」をつけた「缶バッジ」「缶バッヂ」「缶バッチ」での検索です。

 はたして結果は――

全言語のページから"缶バッジ"を検索しました。 約7,200件

全言語のページから"缶バッヂ"を検索しました。 約1,600件

全言語のページから"缶バッチ"を検索しました。 約9,200件

 ふむふむ。「バッチ」>「バッジ」>「バッヂ」の順なんですね。

 岩波国語辞典にも――

ばっじ-バッジ
 ・金属製の小型の記章。
 「バッチ」とも言う。badge

 となっていて、「バッヂ」派ちょっと不利です。「ぢ」のプロフェッショナル「ヒサヤ大黒堂」に、もうちょっと頑張ってもらう必要があるかもしれません。

 そういえば、"dodge ball"も「ドッジボール」「ドッヂボール」「ドッチボール」の三表記がありそうです。日本人にとって、「dge」の表記は「ジ」「ヂ」「チ」にわかれるのでしょうか。

 でも、"judge"を「ジャッヂ」や「ジャッチ」と書く人はいませんよね。「ジャッチ・ドレッド」では、さすがのシルベスター・スタローンも敵に瞬殺されそうです。
 先日、「ギフトショー」で、バッジマシンのメーカー「ダイキ」のブースにお邪魔しました。

 大賑わいのブースの中で、カゴにたくさん入っているバッジや、実際に目の前でバッジが作られていく様子を見ているお客さまが、みな、子どものように無邪気な表情をしていたのが、とても印象的でした。

「バッジ」という小さなアイテムは、不思議と、大の大人に、子どもの頃の郷愁を呼び覚ますものなのかもしれません。

「バッチ」や「ドッチボール」のように"dge"を「ヂ」や「チ」と表記できる言葉と、"judge"のように「ジ」で固定の言葉との違いは、前者が「子ども心をくすぐる言葉」だからなのかもしれないな――と、そのとき、ふと思いました。

 確かに「バッチ」という言葉には、「バッジ」より、妙に懐かしい響きが含まれているような気がします。
 さて、「プチラネット」では、最初にお話ししたとおり、"badge"の表記を「バッジ」に統一しています。

 これは、お世話になっているバッジマシンの大元メーカー「ダイキ」さんが、納品表などに「バッジ」と表記しているので、やはり業界的には「バッジ」なのだろうなぁ、という判断からなのでした。

 と、しめくくろうとしたら――うーん、ダイキさんのウェブのタイトル表示、「(株)ダイキ:オリジナル缶バッチバッジマシーンの事なら、お任せ下さい!」になってるんですね。検索で「バッチ」を引いてくる方のため、でしょうか?

「プチラネット」のページも、適度に「バッヂ」「バッチ」をちりばめた方がいいのかどうか、迷うところです。

(次回は「遠い国のお隣さん?」です)
プチラネット店長之印



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