前回に引き続き、缶バッジのお話です。
「バッジ」がもともと、英語の"badge"をカタカナにしたものであるということには、どなたにも異論はないと思います。
でも、このカタカナ表記、実は三種類あるということに、お気づきの方はいらっしゃいましたか?
ひとつは、このコラムで書いているように「バッジ」。
もうひとつは、「バッヂ」。
三つ目は「ヂ」から濁点を取った「バッチ」。
ひとりの人間が、この三つのうちのどれを使うかは、わりと無意識に決められ、それぞれ、迷いはないように思います。
プチラスタッフの中でも、店長のわたしはウェブを「バッジ」で統一していますが、Y嬢はイベントポップに「バッヂ」と書いていたりして、特に表記が決められているわけではありません。
あなたが書くとしたら、「バッジ」「バッヂ」「バッチ」、どれにしますか?
どの表記を使うかで性格診断ができたら面白いかもしれませんね。
わたしのイメージだと、こんな感じです。
「バッジ」派:気配り好きの幹事タイプ。
「バッヂ」派:ぐいぐい人を引っ張っていく実践タイプ。
「バッチ」派:子ども心を忘れない、一緒にいると楽しいタイプ。
どうでしょう。違うかな?
みなさまのイメージを「メール・ご連絡」でお聞かせ願えれば幸いです。
言葉というものは生き物ですから、どれが正解、というのはないのだと思います。
ためしにgoogleで、この三つの表記を検索してみました。「バッチ処理」などの"badge"に関係ない言葉を引かないように、頭に「缶」をつけた「缶バッジ」「缶バッヂ」「缶バッチ」での検索です。
はたして結果は――
全言語のページから"缶バッジ"を検索しました。
約7,200件
全言語のページから"缶バッヂ"を検索しました。
約1,600件
全言語のページから"缶バッチ"を検索しました。
約9,200件 |
ふむふむ。「バッチ」>「バッジ」>「バッヂ」の順なんですね。
岩波国語辞典にも――
ばっじ-バッジ
・金属製の小型の記章。
「バッチ」とも言う。badge |
となっていて、「バッヂ」派ちょっと不利です。「ぢ」のプロフェッショナル「ヒサヤ大黒堂」に、もうちょっと頑張ってもらう必要があるかもしれません。
そういえば、"dodge ball"も「ドッジボール」「ドッヂボール」「ドッチボール」の三表記がありそうです。日本人にとって、「dge」の表記は「ジ」「ヂ」「チ」にわかれるのでしょうか。
でも、"judge"を「ジャッヂ」や「ジャッチ」と書く人はいませんよね。「ジャッチ・ドレッド」では、さすがのシルベスター・スタローンも敵に瞬殺されそうです。
先日、「ギフトショー」で、バッジマシンのメーカー「ダイキ」のブースにお邪魔しました。
大賑わいのブースの中で、カゴにたくさん入っているバッジや、実際に目の前でバッジが作られていく様子を見ているお客さまが、みな、子どものように無邪気な表情をしていたのが、とても印象的でした。
「バッジ」という小さなアイテムは、不思議と、大の大人に、子どもの頃の郷愁を呼び覚ますものなのかもしれません。
「バッチ」や「ドッチボール」のように"dge"を「ヂ」や「チ」と表記できる言葉と、"judge"のように「ジ」で固定の言葉との違いは、前者が「子ども心をくすぐる言葉」だからなのかもしれないな――と、そのとき、ふと思いました。
確かに「バッチ」という言葉には、「バッジ」より、妙に懐かしい響きが含まれているような気がします。
さて、「プチラネット」では、最初にお話ししたとおり、"badge"の表記を「バッジ」に統一しています。
これは、お世話になっているバッジマシンの大元メーカー「ダイキ」さんが、納品表などに「バッジ」と表記しているので、やはり業界的には「バッジ」なのだろうなぁ、という判断からなのでした。
と、しめくくろうとしたら――うーん、ダイキさんのウェブのタイトル表示、「(株)ダイキ:オリジナル缶バッチ・バッジマシーンの事なら、お任せ下さい!」になってるんですね。検索で「バッチ」を引いてくる方のため、でしょうか?
「プチラネット」のページも、適度に「バッヂ」「バッチ」をちりばめた方がいいのかどうか、迷うところです。
(次回は「遠い国のお隣さん?」です)
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